フロントウインカーレンズの色はクリア派ですか?それともオレンジ派ですか?
というのも、100系チェイサーではグレードによってレンズの色が異なります。ツアラー系のグレードではオレンジウインカー、それ以外のアバンテ等のグレードではクリアウインカーが採用されています。
個人的にレンズ類からオレンジ色を無くしたい気分だったので、ツアラーV純正→アバンテ純正ウインカーへ交換しました。
今回は、アバンテウインカーに実施した加工などの一連の流れについて紹介します。
アバンテ純正ウインカーについて
そもそもツアラーVにアバンテウインカーを取り付ける場合に
「加工が必要なのか?」「ただ取り替えるだけの話ではないのか?」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、補足しておくとどちらもウインカーの形状は全く同じです。ポンで付きます。
しかし、こちらのアバンテ純正ウインカーをご覧ください。


レンズはクリアですが、内部にオレンジ色のカバーが取り付けられています。これが地味に目立つんですよね。せっかくならオレンジ要素を皆無にしよう!というわけで内部のカバーを取り除く加工をします。そして、完全なクリア化を目指します。
ちなみに・・・社外部品でクリスタルウインカーなるものが存在しますが、1万円以上とまあまあ高額。
僕は安く済ませたいがために中古のアバンテ純正ウインカーを4,000円ほどで購入し、加工する方を選択しました。
加工が面倒な方、簡単にレンズの輝きを得たい方には新品購入をオススメします。
様々な方法
内部のオレンジカバーを除去する方法は3パターンほどあるようです。
- ウインカー裏側のバルブ差込口から鋭利な棒などを突っ込んで、オレンジカバーを砕いて取り出す方法
- オレンジカバーが固定されている土台をホットナイフなどで切り抜く方法
- ウインカーを殻割り(レンズと土台を分離)してオレンジカバーを取り外す方法
それぞれのやり方にメリット・デメリットあります。
1つ目の方法は、詳しい解説の不要な力技です。
2つ目の方法についてはSent様のサイトで分かりやすく紹介されています。
僕は中でも綺麗にオレンジカバーを取り除ける上にホットナイフなどの工具を必要としない、3つ目の殻割りする方法を選びました。
作業の流れ
先に結論から言っておくと、ここで紹介する殻割りでのやり方はあまりオススメしないです・・・運要素が含まれています。
加熱してレンズを分離

まず、段ボール箱にドライヤーの送風口の大きさに合った穴を開けます。そして、熱風が直接当たらない位置にウインカーを置き、段ボール箱を閉じます。

いざ、ドライヤーを突っ込みスイッチオン!5分ほど熱風を送り込みました。
軍手を着用し、アツアツになったウインカーを取り出します。

肝心な作業途中の写真はありませんが・・・内張剥がしをレンズと土台の隙間に差し込み、慎重にこじるようにレンズを分離させていきます。結構ピキピキと音を立てるので怖いです。レンズにヒビを入れたら敗北ですので・・・

焦らずぐるりと一周こじり、無事レンズを割らずに殻割りできました。
そしてここで気付いた・・・
ウインカーは殻割りされない前提で作られているのか、素材同士を溶かして接着している感じ。ブチルゴムで接着されているわけでもないので、ドライヤーでの加熱は意味が無かったのでは・・・と。
溶着されたランプ類は超音波カッターを用いて殻割りするのが主流のようです。
今回キレイにレンズを分離できたのは運がよかったから。何事も下調べが重要ですね・・・
オレンジカバーの取り外し
殻割りという一番の山場を越えたらあとは下り坂のはず・・・気を取り直して内部のオレンジカバーを取り外します。

プラスねじ1個で固定されています。

ドライバーで緩め、問題なく取り外せました。

一連の作業を左右行いました。
レンズのリフレッシュ

外したレンズの表面をじっくり見てみると、小さな擦り傷やこべりついた汚れが結構ありました。殻を閉じる前にできる限り落としてキレイにします。
ここで登場するのがメラミンスポンジ(激落ちくん)です。水に濡らしてゴシゴシ表面を擦ります。
すると・・・

コケなどの汚れの付着は落ち、小傷も少し目立たなくなった気がします。
でもこれで完成ではありません。洗い終えたら乾燥させ、毎度お世話になっているアレを使って磨きます。
万能の研磨剤「ピカール」です。実はレンズにも使えます。
ウエスにとって練り込んで行き、仕上げに拭き上げると・・・

小さな擦り傷はほとんど目立たなくなりました!光沢感が出ましたね。
レンズの接着
それでは磨いたレンズを再び土台に接着します。もう2度と開けない前提でキッチリ殻を閉じます。
接着剤はセメダイン社の「超多用途」を使用しました。こちらを選んだ理由は、レンズの素材であるポリカーボネートの接着にも対応しているみたいだったから。通常のプラスチック用接着剤とかだと上手くくっ付かない場合があるようです。

元々接着されていた部分へ適度に塗布し、狙いを定めて慎重にレンズを被せます。

ズレないように・・・良い位置で固定できたら丸一日放置して乾燥させます。
浸水対策
接着剤が完全硬化して完成!と言いたいところですが、おそらくその状態だと雨水などが入りやすいです。ですので浸水対策としてシール材を使用します。
こちらもセメダイン社「バスコークN」といったシール材を使用しました。絞るための道具とマスキングテープもセットで付属するのでありがたいです。

表面にまでシール材が付着してしまわないよう、簡単にマスキングをします。
そして、レンズと土台の隙間を目がけてシール材を絞り出します。シール材を盛ったら丸一日放置して乾燥させます。

乾き切ったら完成です!シール材を盛りすぎました・・・写真でも歪な形になっているのが分かります。笑
この後ハサミで余分な部分をカットして見た目を整えました。
さいごに
今回、ウインカーを殻割りして内部のオレンジカバーを取り除きましたが、正直1番面倒なやり方だったのかなと・・・笑

もう一度やる機会があるならこのような手順でオレンジカバーを取り除くと思います。
- 殻割りなどせず、裏側のバルブ差込口から鋭利な棒などを突っ込んで砕く。
- 砕いたオレンジカバーをニッパーなどでさらに細かく割って取り出す。
- ホットナイフでオレンジカバーを固定しているネジがある部分を切り取る。
- ペンチなどで裏側からネジを緩めて、残っていたオレンジカバーを取り出す。
- ホットナイフで切り取ったネジの部分を接着&シール材を盛りまくり乾燥。
序盤の様々な方法で紹介した1つ目と2つ目のハイブリッドなやり方です。
どの方法が正解などはありませんがリスクの少ないやり方で実践したいですね。少しでも参考になれば幸いです。
次回では車両への取り付けについて簡単に紹介します。
以上!最後までお読みいただきありがとうございます。
おわり
コメント